4つの規格——なぜ国ごとに表記が違うのか
世界で流通している靴のサイズ表記は、大きく4つに分かれます。それぞれの歴史的な背景を理解すると、なぜ数字がずれるのかが腑に落ちます。
日本(JP)はJIS規格でインソールの長さをcmで表記する、最もシンプルな方式です。25.5cmなら靴の内側の長さが25.5cmあるという意味で、自分の足長を測れば一発で適合サイズが分かります。中国・韓国・台湾もcm表記が主流です。
UK(英国)は14世紀のエドワード2世時代に「大麦3粒の長さ=1インチ」と定めた歴史的な単位を元に、1/3インチ刻みで番号が振られています。子供サイズ(13まで)と大人サイズ(1から)が別系統な点に注意が必要です。
US(米国)はUKをベースに、男性は約+1、女性は約+2してずらしたもの。同じUSサイズでも男女で実寸が違うため、商品ページの性別表記を必ず確認します。
EU(欧州)はフランス発祥の「パリポイント(2/3cm≒6.67mm)」を1単位とし、男女兼用で整数表記。ZARA・H&M・adidas・Nikeの欧州モデルでよく使われます。
足長の正しい測り方
海外通販で最も重要なのは「自分の足長を正確に把握すること」です。靴箱に書いてあるサイズではなく、実際の足の長さを測りましょう。
- 夕方(足がむくんでいる時間帯)に測定する
- 厚紙の上に立ち、いつもの靴下を履いた状態で体重をかける
- かかとの最も後ろと、最も長い指の先(多くは親指、人によっては人差し指)の2点に印をつける
- 2点の距離を定規で測り、左右両方を測定(左右差がある場合は大きい方を採用)
- 足囲(足の幅の最も広い部分の周径)も同様に測ると、ワイズ選択の参考になる
この実測値こそが「自分のJPサイズ」です。あとは靴サイズ変換ツールでJP→US/UK/EUに換算すれば、海外サイトでも迷いません。
海外通販で失敗を避けるチェックリスト
- ブランド公式のサイズチャートを必ず確認:同じUS8でもNikeとAdidasで実寸が違う。商品ページにあるサイズ表が最優先
- レビューでサイズ感の口コミを読む:「Runs small(小さめ)」「True to size(標準)」「Runs large(大きめ)」の評価を参考に、+0.5や−0.5の調整を検討
- 足幅(ワイズ)の表記をチェック:D幅(標準)・2E幅(やや広め)・4E幅(幅広)。日本人は欧米人より幅広傾向のため、同じ足長でも欧米靴は窮屈に感じることがある
- 靴の種類でフィット感を調整:スニーカー・ランニングシューズは+0.5cm、ドレスシューズ・ローファーはぴったり、ブーツは厚手の靴下を考慮して+0.5cm
- 返品送料・関税を事前に確認:US/EUからの返送は1足あたり3,000〜6,000円、関税は1足16,000円超で発生(個人輸入の場合)
主要ブランドのサイズ感の傾向
ユーザーレビューを集計した一般的な傾向です。最終的には公式サイズ表で確認してください。
- Nike:標準〜やや小さめ。日本人は+0.5を推奨されることが多い
- Adidas:標準〜やや大きめ。普段のサイズで概ねOK
- New Balance:幅広モデル(D・2E)が豊富。日本人の足型に合いやすい
- Converse:やや大きめの傾向。−0.5を選ぶ人が多い
- VANS:幅広めの作り。普段のサイズで標準的なフィット
- Dr. Martens:ハーフサイズ展開がなく、普段+0.5で選ぶか、足幅が広い人は+1を選ぶケースもある
参考資料
- JIS S 5037(靴のサイズ表示) — 日本産業標準調査会
- ISO 9407(International shoe sizing system) — 国際標準化機構
関連ツール