基本ルール:日本とは「順番が逆」になる
日本語で住所を書くときは「大きい単位から小さい単位へ(都道府県→市区町村→町名→番地→建物)」の順で書きます。一方、英語の住所表記は世界共通で「小さい単位から大きい単位へ」の順で書きます。これは郵便配達の歴史的経緯——目の前の番地から探していき、最後に国名で仕分ける——による国際標準です。
実例で見てみましょう。
日本語表記
〒100-0005 東京都千代田区丸の内1-9-1 グランドタワー10階 田中太郎
英語表記
Taro Tanaka
Grand Tower 10F
1-9-1 Marunouchi, Chiyoda-ku
Tokyo 100-0005
JAPAN
丁目・番地・号の書き方
日本の住所には「丁目」「番地」「号」という独自の概念があります。英語表記では、これらをすべてハイフン(-)で区切るのが最も簡潔で誤解されにくい書き方です。
- 「1丁目2番3号」→ 1-2-3:日本の住所表示プレート(街区表示板)の形式に準拠した最もシンプルな書き方
- 「3-chome 2-2」と書く方法もあるが、海外の配達員には伝わりにくい
- マンション名・階数は番地の前後どちらでもOK:「Grand Tower 10F, 1-2-3 Marunouchi」または「1-2-3 Marunouchi, Grand Tower 10F」のいずれも可
- 部屋番号はマンション名の後に「#101」または「Room 101」と記載する
市区町村・都道府県の表記
市区町村の英語表記は、固有名詞をローマ字で書き、行政単位(市・区・町・村)はハイフンと小文字で続けます。
- 市 → -shi(例: Yokohama-shi、ただし国際的に有名な都市名は省略可: Yokohama)
- 区 → -ku(例: Shibuya-ku、Setagaya-ku)
- 町 → -cho または -machi(読み方に従う)
- 村 → -mura または -son
- 郡 → -gun(市町村の前に置く: Aso-gun, Minamiaso-mura)
都道府県は地名のみで OK ですが、「都」「府」「県」を残して「Tokyo-to」「Osaka-fu」「Kanagawa-ken」と書くこともあります。国際郵便では地名だけの方が一般的で、確実に伝わります。
郵便番号の正しい位置
日本の郵便番号は7桁で「123-4567」のようにハイフンで区切ります。英語表記では「Tokyo 100-0005」のように都道府県名の後にスペースを空けて続けるのが標準です。米国式に「100-0005, Tokyo」と前に置く書き方もありますが、日本郵便の英文サンプルでは「都道府県名の後ろ」を推奨しています。
なお、「〒」記号は日本独自のため英語表記では不要です。代わりに郵便番号の前に「Postal Code:」「Zip:」と付ける必要もありません。数字とハイフンだけで十分に伝わります。
海外通販で住所を入力するときの注意点
- Address Line 1:番地・建物名(1-9-1 Marunouchi, Grand Tower 10F)
- Address Line 2:部屋番号・階数(未使用でOK)
- City:市区町村(Chiyoda-ku または Tokyo)
- State/Province:都道府県(Tokyo)
- ZIP/Postal Code:郵便番号(100-0005)
- Country:JAPAN(必ず大文字)
米国のECサイトでは「State」が必須項目で、ドロップダウンに日本の都道府県が出てこないことがあります。その場合は「Other」「Outside US」を選択するか、「Tokyo」をState欄に直接入力します。
参考資料
- 国際郵便のあて名の書き方 — 日本郵便公式
- JIS X 0401(都道府県コード)/ JIS X 0402(市区町村コード)— 日本産業標準調査会
関連ツール