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睡眠の90分サイクルとは?最適な就寝・起床時刻の決め方

「同じ7時間寝ても、スッキリ起きられる日とダルい日がある」——その違いを説明するのが睡眠の90分サイクルです。仕組みを理解して、最小限の睡眠時間で最大のリフレッシュを得る方法を解説します。

2026-04-22

レム睡眠とノンレム睡眠の違い

睡眠にはレム睡眠(浅い眠り)ノンレム睡眠(深い眠り)の2種類があります。レム睡眠は「Rapid Eye Movement(急速眼球運動)」の略で、眠っていても眼球が素早く動き、脳はかなり活発に活動している状態です。夢を見るのは主にこのレム睡眠中です。

一方、ノンレム睡眠は脳が休息する深い眠りです。眠りの深さで4段階に分類され、段階3〜4は「徐波睡眠」と呼ばれる最も深い眠りで、体の修復・成長ホルモンの分泌・疲労回復の中心となる時間帯です。

90分サイクルの仕組み

就寝するとまずノンレム睡眠に入り、深い眠りに達してから次第に浅くなっていき、約90分後に短いレム睡眠が訪れます。このノンレム→レムの一巡(約90分)を、通常一晩で4〜6回繰り返します。

睡眠サイクルは一晩で均一ではなく、次のような特徴があります。

  • 就寝後最初の90分が最も深い眠り(成長ホルモン分泌のゴールデンタイム)
  • 朝に近づくほどノンレム睡眠が浅くなり、レム睡眠の割合が増える
  • 明け方は夢を長く見やすい

この最初の90分が十分に確保されないと、たとえ合計睡眠時間が長くても疲労回復が不十分になるため「就寝後90分の質」が重要とされています。

スッキリ目覚めるための計算式

レム睡眠の終わり(浅い眠り)に起きると自然にスッキリ目覚められます。逆に、ノンレム睡眠の深い段階で無理に起こされると、ぼーっとした状態(睡眠慣性)が30分〜1時間続くことがあります。

理想の睡眠時間は次の式で概算できます。

睡眠時間 ≈ 90分 × N + 入眠までの時間(約15分)

Nはサイクル数です。一般成人はN=4〜5(6〜7.5時間)が目安ですが、個人差があります。朝7時に起きたい場合、逆算すると以下のようになります。

就寝時刻サイクル数睡眠時間目覚めやすさ
23:455サイクル約7時間◎ おすすめ
01:154サイクル約5時間30分○ 短時間型向き
22:156サイクル約8時間30分○ たっぷり休みたい日
00:454サイクル弱中途半端× ぼーっとしやすい

年齢別の推奨睡眠時間

厚生労働省「健康づくりのための睡眠ガイド2023」では、年齢に応じた推奨睡眠時間が示されています。

年齢層推奨睡眠時間
1〜2歳(幼児)11〜14時間(昼寝含む)
3〜5歳(幼児)10〜13時間(昼寝含む)
小学生9〜12時間
中学・高校生8〜10時間
成人6時間以上
高齢者(65歳〜)長時間の床上時間を避け、8時間以上にしない

高齢になると深い眠りが減少し、夜中に目が覚めやすくなるため、「長く寝る」ことを目指すよりも「日中に眠気がなければ十分」と考えるほうが現実的です。

睡眠の質を上げる5つの習慣

  • 毎日同じ時刻に起床する(体内時計をリセットする最大の要因)
  • 起床後すぐに太陽光を15分以上浴びる(メラトニン分泌サイクルの調整)
  • カフェインは就寝6時間前までに切り上げる
  • 就寝1〜2時間前に38〜40℃の入浴で深部体温を下げる
  • 寝室は18〜22℃・湿度50〜60%・遮光カーテンを使用する

90分サイクルに縛られすぎない

90分は平均値で、実際のサイクル長は70〜110分と個人差があります。体調や年齢によっても変動します。厳密に90分の倍数で就寝しようとして逆に眠れなくなるのは本末転倒です。

目安として活用しつつ、最も重要なのは「起床時刻を固定する」「十分な睡眠時間を確保する」ことです。自分に最適なサイクル長は、数日間決まった時間に寝て起きてみて、目覚めの良さを記録すると見えてきます。

参考資料