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和暦(元号)の歴史と改元のルール:明治・大正・昭和・平成・令和

日本の元号は1,300年以上続く世界でも珍しい制度です。「一世一元の制」がいつから始まったのか、令和の典拠は何か、改元はどう決まるのか。元号の基礎知識を整理します。

2026-04-22 公開 ・ 2026-08-10 更新 ・ 執筆: Pitarit 運営者

結論から

2026年は令和8年です。換算は「令和n年 = 2018 + n」「西暦 − 2018 = 令和」で覚えられます。

  • 明治+1867 / 大正+1911 / 昭和+1925 / 平成+1988 / 令和+2018
  • 1989年は1月7日までが昭和64年、1月8日からが平成元年
  • 元号制度は645年「大化」に始まり、一世一元の制は1868年(明治)から

元号の始まり:645年「大化」

日本の元号制度は、645年(大化元年)に始まりました。「大化の改新」で知られる時代で、中国の元号制度を導入した最初の事例です。以来、「令和」(2019年〜)まで約1,380年間、250を超える元号が使用されてきました。元号を現在も使い続けているのは世界中で日本だけです。

元号は漢字2文字で表されるのが通例ですが、奈良時代には「天平感宝」「神護景雲」など4文字の元号も使われていました。現代では漢字2文字で、読みやすく書きやすい字が選ばれる慣例があります。

「一世一元の制」はいつから

現在の日本では、天皇が代替わりするときだけ元号を改める「一世一元の制」が採用されています。しかしこの制度は意外と新しく、1868年(明治元年)の明治天皇の即位時に「一世一元の詔」として制定されました。

それ以前は、天災・疫病・政変などをきっかけに頻繁に改元が行われていました。江戸時代の約260年間だけで35回もの改元があり、一人の天皇の在位中に複数の元号が存在することが普通でした。たとえば孝明天皇(1831〜1867)の在位中には「弘化」「嘉永」「安政」「万延」「文久」「元治」「慶応」と7つの元号が使われています。

近代の5元号と西暦対応

元号読み開始
終了
天皇期間
明治めいじ1868.10.23
1912.7.30
明治天皇44年9ヶ月
大正たいしょう1912.7.30
1926.12.25
大正天皇14年5ヶ月
昭和しょうわ1926.12.25
1989.1.7
昭和天皇62年2週間
平成へいせい1989.1.8
2019.4.30
上皇(明仁)30年4ヶ月
令和れいわ2019.5.1
現在
今上天皇(徳仁)

昭和は戦前・戦中・戦後の激動を含む62年超の長期にわたり、現在も使われている日本最長の元号です。平成は約30年で、昭和天皇崩御の翌日から始まり、上皇の生前退位(譲位)によって終了しました。生前退位は江戸時代の光格天皇(1817年)以来、約200年ぶりの出来事でした。

令和の典拠と意味

「令和」は2019年4月1日に発表され、同年5月1日から施行されました。典拠は『万葉集』巻五「梅花の歌三十二首併せて序」の序文で、「初春令月、気淑風和」(初春の令月にして、気淑く風和ぎ)という一節から採られています。

特筆すべきは、日本の古典(国書)を典拠とした初の元号だったことです。それまでの元号は「大化」から「平成」まで、すべて漢籍(中国の古典)を典拠としていました。令和は「人々が美しく心を寄せ合う中で文化が生まれ育つ」という意味が込められています。

改元の決定プロセス

1979年に制定された「元号法」によって、改元は政令で定めると規定されています。実際の選定手続きは以下のような流れです。

  1. 学識経験者に対して政府が候補名の考案を委嘱
  2. 専門家による整理・絞り込み(通常5〜6候補)
  3. 「元号に関する懇談会」で意見聴取
  4. 衆参両院の正副議長から意見聴取
  5. 全閣僚会議で協議のうえ閣議決定
  6. 政令として公布・施行

元号を選ぶ基準は「国民の理想としてふさわしい意味」「漢字2文字」「書きやすい」「読みやすい」「これまでの元号・諡号と重複しない」「俗用されていない」の6条件が定められています。

西暦との換算のコツ

和暦を西暦に換算するときは、元号の開始年を覚えておくと便利です。

  • 明治=1867+年(例:明治10年=1877年)
  • 大正=1911+年(例:大正5年=1916年)
  • 昭和=1925+年(例:昭和45年=1970年)
  • 平成=1988+年(例:平成20年=2008年)
  • 令和=2018+年(例:令和6年=2024年)

ただし、元号の開始月を跨ぐ場合は注意が必要です。たとえば1989年は1月7日までが昭和64年、1月8日から平成元年です。同様に2019年は4月30日までが平成31年、5月1日から令和元年となります。

令和と西暦の対応早見表

2026年は令和8年です(令和n年 = 西暦2018+n年)。書類の日付記入や免許証の有効期限確認によく使う対応を一覧にしました。

令和西暦備考
令和元年(1年)2019年5月1日から(4月30日までは平成31年)
令和2年2020年
令和3年2021年
令和4年2022年
令和5年2023年
令和6年2024年
令和7年2025年
令和8年2026年今年
令和9年2027年
令和10年2028年

平成・昭和の節目の年も添えておきます:平成元年=1989年、平成10年=1998年、平成20年=2008年、平成31年=2019年(4月30日まで)。昭和元年=1926年、昭和30年=1955年、昭和50年=1975年、昭和64年=1989年(1月7日まで)。任意の年の変換は和暦↔西暦変換ツールで確認できます。

よくある質問

2026年は令和何年ですか?
令和8年です。令和は2019年5月1日から始まっており、「令和n年 = 西暦2018 + n年」で換算できます。逆に西暦から求めるときは「西暦 − 2018」です。
和暦と西暦を暗算で変換する方法はありますか?
元号ごとに開始年の1つ前の数を足し引きします。明治は+1867、大正は+1911、昭和は+1925、平成は+1988、令和は+2018です。たとえば昭和45年なら1925+45で1970年になります。
1989年は昭和64年ですか、平成元年ですか?
どちらもあります。1989年1月7日までが昭和64年、1月8日からが平成元年です。同様に2019年は4月30日までが平成31年、5月1日からが令和元年になります。年をまたぐ書類では月日まで確認してください。
元号は誰がどうやって決めるのですか?
1979年制定の元号法により、改元は政令で定めると規定されています。政府が学識経験者に候補名の考案を委嘱し、絞り込みののち「元号に関する懇談会」と衆参両院の正副議長からの意見聴取を経て、閣議決定・公布されます。
令和の由来は何ですか?
『万葉集』巻五「梅花の歌三十二首併せて序」の序文にある「初春令月、気淑風和」から採られています。大化から平成まではすべて漢籍が典拠でしたが、令和は日本の古典(国書)を典拠とした初めての元号です。
公的な書類は西暦で書いてもよいですか?
元号の使用を義務づける法律はないため、多くの書類は西暦でも受理されます。ただし様式にあらかじめ「令和 年 月 日」と印字されている場合は和暦で記入するのが原則です。指定がある場合は様式に従ってください。

参考資料

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