印刷サイズ変換の基礎知識
- 1インチ = 25.4mm(固定値)
- px(ピクセル)サイズはDPIによって変わります
- Web用途: 72〜96dpi / 印刷用途: 150〜300dpi が目安
- 高品質印刷(写真・名刺など)は300dpi以上を推奨
- A列は国際規格(ISO 216)、B列は日本のJIS B(ISO Bとは寸法が異なる)
A判・B判の寸法一覧
A判もB判も長辺を半分に折ると次の番号のサイズになるという関係で並んでいます(A3を半分でA4、A4を半分でA5)。縦横比はどのサイズも1:√2で一定なので、A4用にレイアウトしたデザインはA3にもA5にもそのまま拡大・縮小できます。
| サイズ | 寸法 | 300dpiのpx | 主な用途 |
|---|---|---|---|
| A0 | 841×1189mm | 9933×14043px | 図面・大判ポスター |
| A1 | 594×841mm | 7016×9933px | 駅貼りポスター |
| A2 | 420×594mm | 4961×7016px | 店頭ポスター・掲示物 |
| A3 | 297×420mm | 3508×4961px | 図面・プレゼン資料・2ページ見開き |
| A4 | 210×297mm | 2480×3508px | 書類・履歴書・チラシの標準 |
| A5 | 148×210mm | 1748×2480px | 小冊子・手帳 |
| A6 | 105×148mm | 1240×1748px | 文庫本・ポストカード |
| B0 | 1030×1456mm | 12165×17197px | 大判ポスター |
| B1 | 728×1030mm | 8598×12165px | 大判ポスター |
| B2 | 515×728mm | 6083×8598px | 店頭ポスター |
| B3 | 364×515mm | 4299×6083px | 電車の中づり広告 |
| B4 | 257×364mm | 3035×4299px | 折込チラシ・図面 |
| B5 | 182×257mm | 2150×3035px | ノート・教科書・週刊誌 |
| B6 | 128×182mm | 1512×2150px | 単行本・手帳 |
B判は日本で使われるJIS B(B5=182×257mm)です。国際規格のISO B(B5=176×250mm)とは寸法が違うため、海外の印刷会社に入稿するときはどちらのB判かを必ず確認してください。同じ番号ならB判のほうがA判より一回り大きくなります。
用途別・解像度(dpi)の選び方
dpiは高ければ良いというものではありません。必要な解像度は「どのくらいの距離から見るか」で決まります。手元で見る名刺や写真は高く、数メートル離れて見るポスターは低くて構いません。
| 用途 | 目安のdpi | 理由 |
|---|---|---|
| Webページ・スライド投影 | 96dpi | CSSの1pxが96dpi基準。これ以上上げても画面では変わらない |
| 社内配布のモノクロ資料 | 150dpi | 文字が主体なら150dpiで実用上の粗さは目立たない |
| 商業印刷(名刺・チラシ・冊子) | 300〜350dpi | 印刷会社の入稿規定はほぼこの範囲。350dpiを求める会社も多い |
| 写真プリント | 300〜350dpi | 手に持って近くで見るため、最も高い解像度が要る用途 |
| 大判ポスター・のぼり | 100〜150dpi | 数m離れて見るので低くてよい。300dpiだとデータが巨大になるだけ |
なお、dpiを2倍にするとピクセル数は縦横それぞれ2倍=面積で4倍になります。A4を150dpiから300dpiに上げると、画素数は約217万から約870万に増えます。必要以上に上げるとファイルが重くなるだけで、印刷の仕上がりは変わりません。
写真プリントのサイズと必要な画素数
写真プリントはL判・2L判のようにmmで表記されないため、手持ちの画像で足りるかが判断しづらいサイズです。300dpiで印刷する場合に必要なピクセル数を、カメラのスペックと比べやすい万画素でも併記しました。
| サイズ | 寸法 | 300dpiのpx | 必要な画素数 |
|---|---|---|---|
| L判 | 89×127mm | 1051×1500px | 約158万画素 |
| KG(ハガキ) | 102×152mm | 1205×1795px | 約216万画素 |
| 2L判 | 127×178mm | 1500×2102px | 約315万画素 |
| 六つ切 | 203×254mm | 2398×3000px | 約719万画素 |
| 四つ切 | 254×305mm | 3000×3602px | 約1081万画素 |
最近のスマートフォンのカメラは1200万画素(およそ4000×3000px)が標準的なので、L判から2L判はもちろん、六つ切でも300dpiを満たせます。一方、SNSからダウンロードした画像やスクリーンショットは長辺1000〜2000px程度しかないことが多く、L判でも解像度が足りない場合があります。印刷前に画像のピクセル数を確認し、このツールで必要な値と突き合わせてください。
名刺サイズは何ピクセル?
日本の標準的な名刺サイズは 91mm × 55mm。解像度(dpi)別のピクセルサイズは次のとおりです。入稿用の印刷データは 300dpi(1075×650px) 以上が目安です。
| 72dpi | 258×156px |
| 96dpi | 344×208px |
| 150dpi | 537×325px |
| 300dpi | 1075×650px |
| 350dpi | 1254×758px |
Webやプレビュー用途なら 72〜96dpi、印刷会社への入稿には 300〜350dpi を選んでください。3mm程度の塗り足し(フチ無し印刷の余白)が必要な場合は、印刷会社の仕様に合わせてサイズを調整します。
よくある質問
- DPIとは何ですか?
- DPI(Dots Per Inch)は1インチあたりのドット(ピクセル)数を表す解像度の単位です。Web用画像は72〜96dpi、一般的な印刷は150dpi、写真・高品質印刷では300dpi以上が推奨されます。
- A4用紙のピクセルサイズは?
- A4(210mm × 297mm)のピクセルサイズはDPIによって変わります。72dpiなら595×842px、96dpiなら794×1123px、300dpiなら2480×3508pxです。
- Webデザインと印刷デザインでDPIは違うの?
- はい、違います。Webブラウザは通常72〜96dpiで表示するため、Webデザインは96dpiが標準です。一方、印刷物は300dpiが高品質の目安とされています。印刷用データを作成する際は必ず300dpiに設定しましょう。
- 名刺のサイズは?
- 日本の標準的な名刺サイズは91mm × 55mmです。300dpiでは1075px × 650pxになります。印刷会社によって若干異なる場合があるため、入稿前に確認をおすすめします。
- mmとインチはどう換算しますか?
- 1インチ = 25.4mmです。例えば、A4の横幅210mmは約8.27インチになります。このツールでは自動的に変換されます。
- SNSやYouTubeのサムネイル推奨サイズは?
- YouTubeサムネイルは1280×720px(16:9)、Instagramの正方形投稿は1080×1080px、Twitterのヘッダーは1500×500pxが推奨サイズです。Web用のため72〜96dpiで問題なく、ファイルサイズ(容量)を小さくすることの方が重要です。
- CanvaやPhotoshopで印刷用データを作るときのDPI設定は?
- Canvaは印刷用デザインを作成する際に「高解像度PDF」でエクスポートすると300dpi相当のデータが出力されます。Photoshopでは「新規」作成時に解像度を300ppiに設定してください。Illustratorはベクターデータのため解像度に依存しませんが、埋め込む画像は300dpi以上を使用してください。
- A判とB判の違いは何ですか?
- A判はISO 216規格(国際標準)で、A4(210×297mm)が最も一般的です。B判は日本独自の規格(JIS)でA判より一回り大きく、B5(182×257mm)はノートによく使われます。北米ではレターサイズ(216×279mm、A4より少し幅広く短い)が標準です。
- 写真を300dpiで印刷するには何pxあれば足りますか?
- L判プリント(89×127mm)を300dpiで印刷するには約1051×1500px以上必要です。2L判(127×178mm)は約1500×2102px、A4(210×297mm)は約2480×3508pxが必要です。スマホのカメラは多くが12MP(4000×3000px程度)以上なので、L判〜A4程度の印刷には十分な解像度があります。
注意事項
A判はISO 216、B判は日本のJIS B、名刺・ハガキ・L判・2L判は日本で流通している標準値を使用しています。印刷会社によって実際のサイズや推奨解像度、塗り足しの指定が異なる場合があります。入稿前に印刷会社の仕様をご確認ください。